さくら。

こくこくと、
ふくらみを増す桜に、
眼を見張る。
。。。
。。。
さあ、
いつ舞い上がろう?
。。。
。。。
静かな夜、
少ない街頭の光すべてを受け取って、
満開に光り輝く桜。
ごくりと静寂をのみこんで、
この均衡をほどく瞬間を、
今か今かと感じている。
。。。
。。。
夜の桜って、
どきどきする。
風もない、
葉の音もしない夜なのに、
なにか、
ざわめいている。