じぶり

スタジオジブリの、
美術監督をされている
男鹿和雄さんの、展覧会に行った。

ラピュタも、
ナウシカも、
魔女宅も、
平成ぽんぽこも、
大好きで、
ちっさいころは、毎日毎日交互にみていた。
もののけ姫は、
難しい内容だったけど、
ふかい森の中の湖の風景に、
その風景の心までしみる
透明感に、しばし呼吸を忘れた。
。。
心がすっとしたくて、
男鹿和雄展にいってみた。
。。
言葉足らずで、
うまく伝えられない私だけど、
。。
感動しました。
こまかな技術なんて分からないし、
まちがいなく芸術なんだろうけど、
すごく確実なのは、
とても感動したこと。。
2枚の絵で、
涙が止まらなかった。
一枚は、
この展覧会のポスターにもなってる
大きな木の絵。
やさしい光の差し込む絵。
もう一枚は、
ネコバスが
電線のうえを伝って歩いている絵。
。。
なんで涙が止まらなかったのかは分からないけど、
多分、この絵は
私が
心の中で、
ずっとあいたかった風景だったと思う。
絵だし、
現実ではないかもしれないけど、
こうして目の前で、視界にすることができて、
なんか、ほんとに会えた気がして、
ほんとはちゃんとあるんだよ、って言ってもらった気がして、
涙がとまらなかったのかな。。
。。
毎日、新聞やテレビでは、
薄っぺらな信頼の宣伝や、あげあしをとることでにぎわってるけど
少し車を走らせれば、
大きなやわらかい風がふく、
神様が住んでいる森が、
ちゃんとあるんだよ。
毎日、同じ通勤路を歩いて、
見慣れた風景になれてしまってるけど、
よ〜くみると、
ネコバスが、やさしい気持ちで
ニンゲンが作った電線を
一緒に使ってくれてるんだよ。
。。
将来、家を建てるなら、
大きな木があるおうちがいいな。