くらげ

 たゆたうくらげ。
久々に、水族館に行ってきた。
やっぱり好きなのは、くらげ。
透明のからだ、透き通る幾何学模様がきれい。
ふわふわ海の宇宙にうかんでる姿がきれい。
上も下もなく、自由にゆったりたなびく触手がきれい。
私が小さなころからくらげが好きだったけど、
今でもくらげをじっと見てても何時間でも飽きない。
一度、自宅で飼ってみようとしたことがある。
海水を2,3日おきに変えるだけでいい、簡単に飼えます、ってお店の人が言ってた。
たこくらげ、ってゆう小さなくらげ。
その子は触手も短く、まんまるとしたくらげ。
すっごくきれいで、透明のガラスのコップにいれて毎日みてた。
泳ぐすがたは、規則正しい収縮を繰り返していて、
上からみると、まるで心拍音が聞こえてきそうな感じがした。
でも、容器がちっちゃくって、流れもないから、
くらげも時々方向を見失ってる感じがして、
やっぱり広い世界を自由に泳いでるのがいい、と思って
海に返しました。
くらげをじっと見てると、
深い深い神秘の世界に落ちていくような、
そんな感覚を覚える。